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とてもじゃないが表に置けない痛さ炸裂の雑文をどうにか供養するために設けた墓場のような場所。
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「あの、私思うんですけど」
おつかいに来た甲賀の二人にお茶を出しながら、伊賀ずきんが遠慮がちに言う。
「佐助さんの性格上、というか作品の性質上、もうヒーロー的展開は諦めてあげてもいいんじゃないでしょうか」
正確にいうならば、本来茶を出すはずだった人物の片方がぴわぴわと音のする廊下にへばりついている異様な光景を横目にしながら、というのが的確な情景描写である。

「なんというか、これはこれですごく幸せそうでいいじゃないですか」
暖かい目でその様子を見守りながら、来客用に煎れた茶を自分で飲み、目の前の人物に茶菓子をすすめる。
「だからぼたんさん、お願いですから」
「・・・・・・・・・・・・」
「その火薬百連はしまってください。」
「・・・・・・・・・・・・分かってるわよ」
この前張り替えたばかりの廊下をまた爆破されてはかなわない、と伊賀ずきんは内心滝の汗を流しながら、ぼたんをなだめる。
「小さい可愛いもの好きなんてある意味キャラが立ってるとも言えますし、無理に正統派のヒーローに持っていこうとしなくてもいいじゃないですか。ぼたんさんの気持ちも分からないではないですが」
「・・・・・・・・・表紙買いした本がいまいちってことあるでしょ?」
「はい?」
「ぱっと見いい感じだったから買ってみて、最初のうちは面白いことを期待して読むんだけど、しばらくして段々と『もしかしてハズレだった?』って感じ始める。
でも自分の買い物が失敗だったって認めたくはないっていうか・・・・・・まだ自分の中ではっきり『つまらない本買ってしまった!』と決定されてないもやもやしてる状態」
「はあ」
「つまり、まだ私の中の佐助の評価はそんな感じなの!あんな状態でも、もしかしたらまだいけるかもしれない!ていうかもう駄目なのはなんとなく分かってるけど!まだ決定打が無い!みたいな!!!」

そんな比喩をされてる時点でもう手遅れな気がしますが・・・と思ったけれど、下手なことを言うと、また火薬百連が取り出されるか自分のほっぺたが危機にさらされるので黙っておくことにした伊賀ずきんでした。

+ + + + + + + + + +
表紙買いしてしばらくのもやもや感というよく分からない喩え。
メモを整理してたら出てきたので乗せてみたけど意味が分からないなぁ・・・。

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